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チャリで日光東照宮に行き、いろは坂を上ってきた

福島~北関東旅行3日目。

日光東照宮いろは坂などヒルクライム漬けの一日でした。

ルート

当初の予定では、日光東照宮(2)を参拝した後、群馬県に向かう予定でした。

これでも標高200mから900mまで登る必要があるハードなコースです。

しかし私は時間に余裕が出来たという理由で、急遽いろは坂を上ることにしました。これによって最大標高は明知平(3)~中禅寺湖(4)間の約1305mになり、1日の最大標高差が初めて1000mを超えることになりました。

走行距離は154km、獲得標高1500mという3日目にして人体実験のようなコース、果たしてSPDペダルで走り切れるのか?

日光東照宮までの道のり

宿から日光東照宮までは凡そ70km。

日光に続く道は何とも長閑です。

日光東照宮

日光駅を過ぎたあたりから人と車が急増します。観光地だ。

社号標

「来たんだなあ」という気分になります。

石鳥居(重文)

1618年、九州筑前藩主によって奉納。

石材を九州から日光まで船と人力で運んだらしい。

陽明門(国宝)

1617年に造営、現在の姿は1636年に改修されたもの。

平成の大修理によって、色鮮やかで目を引く門となっています。

扇垂木、曲線を持つ唐破風など禅宗様の要素が見られます。

奥宮(重文)

本殿の裏に奥宮と呼ばれる、徳川家康のお墓があります。

ここまで207段の階段があり、チャリで疲弊した身体には堪えるものがありました。そういえば、静岡の久能山東照宮にも神廟(重文)があって、そこにも徳川家康のご神体が祀られているって話を聞いたような……

御本社(国宝)

本殿・石の間・拝殿から成る最重要ポイント。

典型的な権現造……なのですが、御本社のみ平成の大修理が行われている状態で足場が組まれていました。

拝殿では、神職の方が5分程度の説明を行っていました。

畳の本殿に近い方から石高が高い将軍が10万石単位で座っていたこと、

天井には100頭の龍の装飾があること、

などを私は80~90万石らへんの畳に座りながら聞いていました。

いろは坂まで

大谷川(だいやがわ)

川の左岸(写真右側)を約1km上ると、いろは坂の入り口に差し掛かります。

いろは坂

遂に来ました。と言ってもここで既に標高800mくらいありますが。

いろは坂には下り用の「第一いろは坂」と上り用の「第二いろは坂」があります。写真奥の標識に従い、左折して第二いろは坂を登坂します。

第二いろは坂には20のカーブがあり、いろは順で「い」~「ね」までアサインされています。

平均斜度は6%前後。しかし「3日目」「すでに80km漕いでる」「荷物多数」「結構な暑さ」という色々な要素で確実にいつもより上れていない。

カーブ17が終わったあたりに展望台があります。

今思えば明知平よりこっちの方が見晴らし良くないか……?

一応ゴールの明知平(標高1274m)です。

向こうに見える山は恐らく男体山(標高2486m)だと思います。

さて、山を下るためにはもう少し上って中禅寺湖まで行かなければいけません。

中禅寺湖です。

湖面の標高は1269mで、全国の湖の中では最も標高が高いです。

水面が太陽光を反射していてとてもきれいでした。

沢入駅

いろは坂を下り、日足峠を超えて、ひたすら山を下っていると、わたらせ渓谷鉄道と並走する区間があります。

残念ながら時間と体力がなく、電車と自転車のツーショットを撮ることはかないませんでしたが、下っている最中に電車が走っているのが見えました。

風景の中の一要素が動いているのってなんかいいな、って思いました。

結局、最後の2時間は50kmほど下り基調の道を走っているだけだったので体力切れになることなく桐生市の宿に着きました。やっぱり上りはルートの前半に計画する(無理なら最後の最後だけは何としても避ける)のが賢明そうです。